(1) 「1」の悪性腫瘍遺伝子検査は、固形腫瘍点数表D006-19がんゲノムプロファイリング検査44,000点点数表又は悪性リンパ腫の腫瘍細胞を検体とし、悪
性腫瘍の詳細な診断及び治療法の選択を目的として悪性腫瘍患者本人に対して行った、 (2)から(4)までに掲げる遺伝子検査について、患者1人につき1回に限り算定する。た
だし、肺癌におけるEGFR遺伝子検査については、再発や増悪により、2次的遺伝子変
異等が疑われ、再度治療法を選択する必要がある場合にも算定できることとし、マイクロ
サテライト不安定性検査については、リンチ症候群の診断の補助を目的とする場合又は固
形癌の抗悪性腫瘍剤による治療法の選択を目的とする場合に、当該検査を実施した後に、
もう一方の目的で当該検査を実施した場合にあっても、別に1回に限り算定できる。
早期大腸癌におけるリンチ症候群の除外を目的としてBRAF遺伝子検査を実施した場
合にあっては、KRAS遺伝子検査又はRAS遺伝子検査を併せて算定できないこととし、
マイクロサテライト不安定性検査又は「N005-4」ミスマッチ修復タンパク免疫染色
(免疫抗体法)病理組織標本作製点数表N000病理組織標本作製別に算定点数表を実施した年月日を、診療報酬明細書の摘要欄に記載す
ること。 (2) 「1」の「イ」の「⑴」医薬品の適応判定の補助等に用いるものとは、次に掲げる遺伝
子検査のことをいい、使用目的又は効果として、医薬品の適応を判定するための補助等に
用いるものとして薬事承認又は認証を得ている体外診断用医薬品又は医療機器を用いて、
リアルタイムPCR法、PCR- rSSO法、マルチプレックスPCRフラグメント解析
法又は次世代シーケンシング点数表D006-19がんゲノムプロファイリング検査44,000点点数表により行う場合に算定できる。
ア 肺癌におけるEGFR遺伝子検査、ROS1融合遺伝子検査、ALK融合遺伝子検査、
BRAF遺伝子検査(次世代シーケンシング点数表D006-19がんゲノムプロファイリング検査44,000点点数表を除く。)、METex14遺伝子検査(次
世代シーケンシングを除く。)、KRAS遺伝子変異(G12C)検査
イ 大腸癌におけるRAS遺伝子検査、BRAF遺伝子検査
ウ 乳癌におけるHER2遺伝子検査
エ 固形癌におけるマイクロサテライト不安定性検査
オ 濾胞性リンパ腫におけるEZH2遺伝子検査
カ 尿路上皮癌におけるFGFR3遺伝子検査
キ 固形癌(肺癌を除く。)におけるALK融合遺伝子検査 (3) 「1」の「イ」の「⑵」その他のものとは、次に掲げる遺伝子検査のことをいい、PC
R法、SSCP法、RFLP法等により行う場合に算定できる。
ア 肺癌におけるKRAS遺伝子検査
イ 膵癌におけるKRAS遺伝子検査
ウ 悪性骨軟部組織腫瘍におけるEWS-Fli1遺伝子検査、TLS-CHOP遺伝子
検査、SYT-SSX遺伝子検査
エ 消化管間葉系腫瘍におけるc-kit遺伝子検査
オ 悪性黒色腫におけるセンチネルリンパ節生検に係る遺伝子検査
カ 大腸癌におけるEGFR遺伝子検査、KRAS遺伝子検査
キ リンチ症候群におけるマイクロサテライト不安定性検査(使用目的又は効果として、
医薬品の適応を判定するための補助等に用いるものとして薬事承認又は認証を得ている
体外診断用医薬品を使用した場合を除く。)
(4) 「1」の「ロ」処理が複雑なものとは、次に掲げる遺伝子検査のことをいい、使用目的又
は効果として、医薬品の適応を判定するための補助等に用いるものとして薬事承認又は認証
を得ている体外診断用医薬品又は医療機器を用いて、次世代シーケンシング点数表D006-19がんゲノムプロファイリング検査44,000点点数表等により行う場
合に算定できる。
ア 肺癌におけるBRAF遺伝子検査(次世代シーケンシング点数表D006-19がんゲノムプロファイリング検査44,000点点数表)、METex14遺伝子検査
(次世代シーケンシング点数表D006-19がんゲノムプロファイリング検査44,000点点数表)、RET融合遺伝子検査、HER2遺伝子検査(次世代シーケ
ンシング)
イ 悪性黒色腫におけるBRAF遺伝子検査(リアルタイムPCR法、PCR-rSSO法)
ウ 固形癌におけるNTRK融合遺伝子検査、腫瘍遺伝子変異量検査、RET融合遺伝子検
査
エ 胆道癌におけるFGFR2融合遺伝子検査
オ 甲状腺癌におけるRET融合遺伝子検査、BRAF遺伝子検査
カ 甲状腺髄様癌におけるRET遺伝子変異検査
キ 固形腫瘍点数表D006-19がんゲノムプロファイリング検査44,000点点数表(肺癌及び大腸癌を除く。)におけるBRAF遺伝子検査(PCR-rSS
O法)
ク 悪性リンパ腫におけるBRAF遺伝子検査(PCR-rSSO法)
ケ 乳癌におけるAKT1遺伝子変異検査、PIK3CA遺伝子変異検査、PTEN遺伝子
変異検査
コ 卵巣明細胞癌におけるPIK3CA遺伝子検査(リアルタイムPCR法) (5) 患者から1回に採取した組織等を用いて同一がん種に対して「1」の「イ」処理が容易
なものと「1」の「ロ」処理が複雑なものを実施した場合は、 「注1」及び「注2」の規
定に基づき、それぞれの検査の項目数に応じた点数を合算した点数により算定する。
(6) 「1」の悪性腫瘍遺伝子検査を算定するに当たっては、 (2)から(4)までに掲げる遺伝
子検査の中から該当するものを診療報酬明細書の摘要欄に記載すること。
(7) 「1」の悪性腫瘍遺伝子検査、「D006-2」造血器腫瘍遺伝子検査施設基準D006-2造血器腫瘍遺伝子検査施設基準 › 特掲診療料 › 検査、「D006-
6」免疫関連遺伝子再構成点数表D006-6免疫関連遺伝子再構成2,362点点数表、「D006-14」FLT3遺伝子検査点数表D006-14FLT3遺伝子検査4,200点点数表又は「D006-16」
JAK2遺伝子検査点数表D006-16JAK2遺伝子検査2,504点点数表のうちいずれかを同一月中に併せて行った場合には、主たるもののみ
算定する。 (8) 肺癌において、「1」の「イ」の「⑴」医薬品の適応判定の補助等に用いるもののうち、
(2)のアに規定する肺癌におけるEGFR遺伝子検査と「D006- 12」EGFR遺伝子
検査(血漿)又は「D006-24」肺癌関連遺伝子多項目同時検査点数表D006-24肺癌関連遺伝子多項目同時検査12,500点点数表を同一月中に併せて行
った場合には、主たるもののみ算定する。 (9) 肺癌において、「1」の「イ」の「⑴」医薬品の適応判定の補助等に用いるもののうち、
(2)のアに規定する肺癌におけるALK融合遺伝子検査と「D006- 24」肺癌関連遺
伝子多項目同時検査、「N002」免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製点数表N002免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製別に算定点数表の「6」A
LK融合タンパク又は「N005-2」ALK融合遺伝子標本作製点数表N005-2ALK融合遺伝子標本作製6,520点点数表を併せて行った場合に
は、主たるもののみ算定する。 (10) 乳癌において、「1」の「イ」の「⑴」医薬品の適応判定の補助等に用いるもののうち、
(2)のウに規定する乳癌におけるHER2遺伝子検査と「N005」HER2遺伝子標本
作製を併せて行った場合には、主たるもののみ算定する。
(11) 卵巣癌又は前立腺癌において、「1」の「イ」の「⑴」医薬品の適応判定の補助等に用
いるもののうち、(2)のエに規定する固形癌におけるマイクロサテライト不安定性検査
又は「1」の「ロ」処理が複雑なもののうち、(4)のウに規定する固形癌におけるNTR
K融合遺伝子検査若しくは腫瘍遺伝子変異量検査と「D006-18」BRCA1/2遺伝
子検査の「1」腫瘍細胞を検体とするものを併せて行った場合には、主たるもののみ算定
する。
(12) 次世代シーケンシング点数表D006-19がんゲノムプロファイリング検査44,000点点数表を用いて、抗悪性腫瘍剤による治療法の選択を目的として特定の
遺伝子の変異の評価を行う際に、包括的なゲノムプロファイルを併せて取得している場合
には、包括的なゲノムプロファイルの結果ではなく、目的とする遺伝子変異の結果につい
てのみ患者に提供すること。また、その場合においては、目的以外の遺伝子の変異に係る
検査結果については患者の治療方針の決定等には用いないこと。 (13) 「2」の抗悪性腫瘍剤感受性検査は、手術等によって採取された消化器癌、頭頸部癌、
乳癌、肺癌、癌性胸膜・腹膜炎、子宮頸癌、子宮体癌又は卵巣癌の組織を検体とし、HD
RA法又はCD-DST法を用いて、抗悪性腫瘍剤による治療法の選択を目的として行った
場合に限り、患者1人につき1回に限り算定する。
(14) 当該検査の対象となる抗悪性腫瘍剤は、細胞毒性を有する薬剤点数表G100薬剤別に算定点数表に限る。また、当該検査
に係る薬剤点数表G100薬剤別に算定点数表の費用は、所定点数に含まれる。 (15) リンチ症候群の診断の補助を目的としてマイクロサテライト不安定性検査を行う場合で
も、使用目的又は効果として、医薬品の適応を判定するための補助等に用いるものとして
薬事承認又は認証を得ている体外診断用医薬品を用いる場合には「1」の「イ」の「(1)」
医薬品の適応判定の補助等に用いるものの所定点数を算定する。